px4_drv - Unofficial Linux driver for PLEX PX-W3U4/Q3U4/W3PE4/Q3PE4 ISDB-T/S receivers
PLEX PX-W3U4/Q3U4/W3PE4/Q3PE4用の非公式版Linuxドライバです。
PLEX社のWebサイトにて配布されている公式Linuxドライバとは別物です。
現在開発中につき、環境によっては動作が安定しない可能性があります。
予めご了承ください。
対応デバイス
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PLEX
- PX-W3U4
- PX-Q3U4
- PX-W3PE4
- PX-Q3PE4
-
e-Better
- DTV02-1T1S-U (実験的)
インストール
このドライバを使用する前に、ファームウェアを公式ドライバより抽出しインストールを行う必要があります。
1. ファームウェアの抽出とインストール
unzip, gcc, makeがインストールされている必要があります。
$ cd fwtool
$ make
$ wget http://plex-net.co.jp/plex/pxw3u4/pxw3u4_BDA_ver1x64.zip -O pxw3u4_BDA_ver1x64.zip
$ unzip -oj pxw3u4_BDA_ver1x64.zip pxw3u4_BDA_ver1x64/PXW3U4.sys
$ ./fwtool PXW3U4.sys it930x-firmware.bin
$ sudo mkdir -p /lib/firmware
$ sudo cp it930x-firmware.bin /lib/firmware/
$ cd ../
2. ドライバのインストール
一部のLinuxディストリビューションでは、udevのインストールが別途必要になる場合があります。
DKMSを使用しない場合
gcc, make, カーネルソース/ヘッダがインストールされている必要があります。
$ cd driver
$ make
$ sudo make install
$ cd ../
DKMSを使用する場合
gcc, make, カーネルソース/ヘッダ, dkmsがインストールされている必要があります。
$ sudo cp -a ./ /usr/src/px4_drv-0.2.1
$ sudo dkms add px4_drv/0.2.1
$ sudo dkms install px4_drv/0.2.1
3. 確認
3.1 カーネルモジュールのロードの確認
下記のコマンドを実行し、px4_drv
から始まる行が表示されれば、カーネルモジュールが正常にロードされています。
$ lsmod | grep -e ^px4_drv
px4_drv 81920 0
何も表示されない場合は、下記のコマンドを実行してから、再度上記のコマンドを実行して確認を行ってください。
$ modprobe px4_drv
それでもカーネルモジュールが正常にロードされない場合は、インストールから再度やり直してください。
3.2 デバイスファイルの確認
インストールに成功し、カーネルモジュールがロードされた状態でデバイスが接続されると、/dev/
以下に px4video*
のような名前のデバイスファイルが作成されます。
下記のようなコマンドで確認できます。
$ ls /dev/px4video*
/dev/px4video0 /dev/px4video1 /dev/px4video2 /dev/px4video3
チューナーは、px4video0
から ISDB-S, ISDB-S, ISDB-T, ISDB-T というように、SとTが2つずつ交互に割り当てられます。
アンインストール
1. ドライバのアンインストール
DKMSを使用せずにインストールした場合
$ cd driver
$ sudo make uninstall
$ cd ../
DKMSを使用してインストールした場合
$ sudo dkms remove px4_drv/0.2.1 --all
$ sudo rm -rf /usr/src/px4_drv-0.2.1
2. ファームウェアのアンインストール
$ sudo rm /lib/firmware/it930x-firmware.bin
受信方法
recpt1やBonDriverProxy_Linux等の、PTシリーズ用chardevドライバに対応したソフトウェアを使用することで、TSデータの受信を行うことができます。
recpt1は、PLEX社より配布されているものを使用する必要はありません。
LNB電源の出力
出力なしと15Vの出力のみに対応しています。デフォルトではLNB電源の出力を行いません。
LNB電源の出力を行うには、recpt1を実行する際のパラメータに --lnb 15
を追加してください。
備考
内蔵カードリーダーについて
このドライバは、各種対応デバイスに内蔵されているカードリーダーの操作には対応していません。
また、今後対応を行う予定もありません。ご了承ください。
e-Better DTV02-1T1S-Uについて
e-Better DTV02-1T1S-Uは、個体により正常に動作しないことのある不具合が各所にて多数報告されています。そのため、このドライバでは「実験的な対応」とさせていただいております。
上記の不具合はこの非公式ドライバでも完全には解消できないと思われますので、その点は予めご了承ください。
技術情報
デバイスの構成
PX-W3PE4/Q3PE4は、電源の供給をPCIeスロットから受け、データのやり取りをUSBを介して行います。
PX-Q3U4/Q3PE4は、PX-W3U4/W3PE4相当のデバイスがUSBハブを介して2つぶら下がる構造となっています。
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PX-W3U4/W3PE4
- USB Bridge: ITE IT9305E
- ISDB-T/S Demodulator: Toshiba TC90522XBG
- Terrestrial Tuner: RafaelMicro R850 (x2)
- Satellite Tuner: RafaelMicro RT710 (x2)
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PX-Q3U4/Q3PE4
- USB Bridge: ITE IT9305E (x2)
- ISDB-T/S Demodulator: Toshiba TC90522XBG (x2)
- Terrestrial Tuner: RafaelMicro R850 (x4)
- Satellite Tuner: RafaelMicro RT710 (x4)
DTV02-1T1S-Uは、ISDB-T側のTSシリアル出力をISDB-S側と共有しています。そのため、同時に受信できるチャンネル数は1チャンネルのみです。
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DTV02-1T1S-U
- USB Bridge: ITE IT9303FN
- ISDB-T/S Demodulator: Toshiba TC90532XBG
- Terrestrial Tuner: RafaelMicro R850
- Satellite Tuner: RafaelMicro RT710
TS Aggregation の設定
sync_byteをデバイス側で書き換え、ホスト側でその値を元にそれぞれのチューナーのTSデータを振り分けるモードを使用しています。